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加藤慶二

仮想通貨(暗号資産)をめぐる詐欺・トラブル

1 仮想通貨とは?
昨今、仮想通貨をめぐるトラブルが増えています。ビットコイン、イーサリアムなど、聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

通貨という名前から連想されるように、インターネット上での取引で用いることができたり、個人間での送金のように用いることが出来ます。ただし、一方で、日本銀行のように管理している機関があるわけではなく、価値もアップダウンします。貨幣や硬貨というものはありません。

最近は、投資目的で保有する人も多く、「仮想通貨」に対する投資ブームともいえるでしょう。

しかしながら、一方で、仮想通貨に関するトラブルも激増しています。

 

2 投資目的での仮想通貨の勧誘詐欺
仮想通貨を投資目的で保有する人が多いことから、昨今は、企業による説明会、セミナーなどが開かれているようです。

セミナーの内容は様々で、仮想通貨の保有によってどれだけ儲けることができるかといったテクニックの説明から、新しい仮想通貨の勧誘まで、幅広いといえます。

私が聞いたケースでは、あるセミナーに参加したところ、有名どころの企業人が名前を連ねていて、絶対に値上がりする仮想通貨で、高額の日本円を投資するよう勧誘されたというものがあります。

しかし、日本円を支払ったものの、予想に反して、仮想通貨が値上がりすることはなく、大幅に損をしてしまうことがあります。

こういった事件の場合には、本当に最初から騙すつもりであったのかを見極めるのは難しいことも多いですが、自分の生活レベルを超えた支払いを求められたり、絶対に儲かる、絶対に値上がりするなど、勧誘方法そのものに問題があるものも少なくありません。

 

3 ロマンス詐欺
他にも、仮想通貨に関して、「ロマンス詐欺」も増えています。

昨今、結婚するカップルのうち、出会い系のアプリによって婚姻するカップルが増えています。それだけ、婚活アプリは、我々の生活にとってなじみのあるものになっています。

ところが、婚活アプリ内でも詐欺問題が横行しています。

よくあるのが、婚活アプリを利用するAさんのもとに、Bさんから「とても素敵ですね!ぜひつながりましょう」などとダイレクトメッセージが届いて、仲良くなるうちに、Bさんから、仮想通貨の支払を求められ、Aさんが(日本円をわざわざ換金して)仮想通貨によって支払ってしまうというケースです。このようなケースの場合、仮想通貨の送金が終われば、その後、連絡が取れなくなることがほとんどです。

この被害は本当に今増えていて、数百万円規模のお金を詐られてしまう人も少なくありません。

このように説明すると、いきなり現れたBさんからのメッセージをそんなに信用するものかと思われてしまいそうですが、詐欺師のやり口は本当に巧妙で、例えば、自分の親と思われる人の写真を送ったり、自身の免許証(これも偽造であることが多いのですが)を送ったりして、さも真実であるかのように装うのです。

 

4 仮想通貨をめぐる詐欺・トラブルでは回収できるのか
いずれの詐欺問題も、決して許されるものではありません。お金をなんとか回収する必要があります。

ただ、仮想通貨による詐欺トラブルは、回収可能性が乏しいと言われることが多いです。特にロマンス詐欺の場合には、詐欺の相手方と、出会っておらず、相手が何者かがまるでわからないことや、仮想通貨の送金だと、どうやって相手が日本円に換金したかを見極めるのが難しいからです。

一方、投資目的で仮想通貨の勧誘をされて、仮想通貨を保有するべく日本円を送金して、その後、莫大な損失を被った場合、相手が何者かがわからないということではないので、まだ回収可能性があるでしょう。
もっとも、その場合でも、誰に、どのような説明を受けて、どれだけ投資したのかといった事実関係をお伺いしたうえで、回収可能性を見極めていくことになります。

加藤慶二

「よい弁護士とは、どのような弁護士ですか?」と質問されることが時にあります。「知識」が重要であることは言うまでもありませんが、法知識にだけ特化する弁護士ではいけないと思っています。クライアントの方と並走できる「話しやすい弁護士」でありたいです。

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