当事務所では、多種多様なITサービスを活用しながら業務の効率化を追求し、リモートワークをはじめとする多様な働き方にも対応できる体制を整えています。私は事務所の設備関係を統括する担当パートナーとして、今回は弁護士たちの執務環境についてご紹介します。
1 フリーアドレス制とは
当事務所では、弁護士の執務環境としてフリーアドレス制を採用しています。フリーアドレスとは、職場の席が固定されていない制度のことを指します。当事務所では、弁護士が毎日事務所に来る際にアプリを操作し、抽選でその日の席を決定しています。席を自由選択すると、特定の席を選び続ける人が出てしまい、事実上固定席化する恐れがあるためです。
2 フリーアドレス制導入の経緯
当事務所ではフリーアドレス制導入以前、年に1回程度の席替えを実施していました。これは、事務所内でのコミュニケーションを活性化するための取り組みでした。また、我々の弁護士の中には、頻繁に外出したり出張する弁護士や、週に数日企業へ出向する弁護士もおり、全員が固定席を必要とするわけではありませんでした。さらに、コロナ禍によるリモートワークの普及などを背景に固定席を必要としない弁護士が増え、フリーアドレス制が導入されることとなったのです。
3 フリーアドレスの利点
フリーアドレス制のメリットは、社員間の交流を促進することにあります。席を毎日抽選で決定することで、常に新しい相手と隣り合わせになります。当事務所では新人弁護士には指導役となるメンター弁護士を配属していますが、その指導担当が毎日バラバラの席に座ることは望ましくありません。そこで、新人弁護士だけは指導担当弁護士と隣り合う席になるよう設定しています。また、フリーアドレス制度のもう一つの利点として、毎日のデスクの整理整頓が挙げられます。
4 フリーアドレス席の設備
フリーアドレス席には、基本的にウルトラワイドディスプレイが設置され、各弁護士はこれをノートPCに接続して使用しています。ウルトラワイドディスプレイにより、情報を一目で把握でき、作業効率が向上します。
今回は、当事務所の執務環境として、フリーアドレス制をご紹介しましたが、次回以降も事務所の様々な環境についてご紹介していきたいと思います。