クライアントの「伴走者」として、社会の未来を共創する。 リーガルコモンズで描く、企業法務のその先へ。
創設パートナーの村方善幸弁護士と、生え抜きでパートナーに就任した稲村宥人弁護士が、企業法務の最前線と「コモンズマインド」に根差した成長環境を語ります。

Part 1
稲村 宥人 弁護士
パートナー

Part 2
村方 善幸 弁護士
パートナー
Part 3
稲村 宥人 弁護士 × 村方 善幸 弁護士
対談:事務所の未来を語る
Interview Part 1
アソシエイトからパートナーへ。事務所と共に描く成長の軌跡
Partner
稲村 宥人Hiroto Inamura

稲村さんは学生時代から事務所と関わりがあったそうですが、数ある法律事務所の中から、なぜリーガルコモンズを選ばれたのでしょうか?
この事務所を最初に知ったのは、ロースクールに入る直前の説明会でした。当時4~5年目の先輩たちが集まって、「自由・革新・貢献」という理念のもと、自分たちの利益だけではなく、社会の中で弁護士がどうあるべきかを真剣に考えて事務所を立ち上げたと聞き、衝撃を受けました。「自分ももっと早く弁護士になって、最初から一緒にやりたかった」と強く思ったのを覚えています。
その後、被災者支援などの活動を通じて事務所の弁護士の先生たちと関わる中で、その想いはますます強くなりました。弁護士になってからも、この事務所で活動していきたい、この事務所を一緒に支えていきたいと。ですから、司法試験に合格した際に声をかけていただいた時は、迷わず入所を決めました。
アソシエイト時代は、どのような経験をされましたか?
入所当時から「何をしたいか」を強く問われる環境でした。私は「地方公共団体支援」「スタートアップ支援」、そして「Web3など新しい技術分野の支援」という3本柱をやりたいと伝え、実際にそれらの案件に携わらせてもらいました。
もちろん、最初から順風満帆だったわけではなくて、1、2年目の頃は自分の方向性に悩むことも多く、交通事故や離婚、債務整理といった、いわゆる一般民事の事件を担当した時期もあります。
この事務所の特徴は、メンター制度かなと思います。メンターの先生が、私がどんな弁護士になりたいかを丁寧にヒアリングし、そのために必要な経験は何かを一緒に考え、様々な案件に関わるチャンスをくださいました。多様な専門性を持つ弁護士がいるからこそできることだと思います。
そうして3年目くらいまでに色々な経験を積む中で、徐々に顧問先の対応を任されたり、パートナーの先生ではなく、最初に私に相談を寄せてくださるクライアントが増えていきました。自分のやっていることがクライアントに響いているんだと実感できた時、大きな成長を感じましたね。苦労も多かったですが、アソシエイトの同僚たちと飲みながら経験や辛さを共有したのも、今では良い思い出です。
パートナーに就任されてから、仕事への向き合い方や責任、視座はどのように変わりましたか?
一番大きく変わったのは、売上に対する意識です。これは今でも苦労している点ですが(笑)。それと同時に、この事務所の価値観を、自分たちの世代や後輩たちのためにどうやって残し、大きくしていくかという経営的な視点を持つようになりました。
パートナーになると、事務所経営に関わる委員会に参加することがあるのですが、そこでは短期的な利益だけでなく、中長期的に事務所をどうしていきたいかを主体的に考え、提案し、実現していくことが求められます。
クライアントとの関係では、「もう誰も守ってはくれない」という覚悟が生まれました。もちろん、これまでも責任感を持って取り組んできましたが、自分自身の責任がより一層重くなったことを実感しています。

最後に、先生ご自身の経験を踏まえ、未来の後輩たちへメッセージをお願いします。
せっかくこの少し変わった事務所を選んでくれるのであれば、私たちが見ている世界、やりたいと思っていることを「一緒に見たい」と思ってくれる人に仲間になってほしいです。
今、明確にやりたいことがなくても構いません。この事務所で探せばいい。やりたいことが明確な人は、それを突き詰めればいい。ただ、目の前の仕事をお金のためにこなすのではなく、弁護士という仕事が社会のインフラとして重要な役割を果たしているんだという喜びを感じられる人と、一緒に仕事ができたら嬉しいですね。
Interview Part 2
理念と好奇心を礎に、クライアントと未来を描く
Partner
村方 善幸Yoshiyuki Murakata

まず、村方先生が事務所を設立された理由や、成し遂げたい想いについてお聞かせください。
事務所の理念やビジョンについては、ホームページにしっかり書いているので、まずはそちらを読んでいただけると嬉しいです。もちろん、その理念を実現したいという強い想いが根底にあります。
ただ、それだけじゃなくて、個人的な動機を正直に言えば、「面白そうだったから」というのも大きいんですよね。決まったレールの上を走るよりも、自分たちで新しい挑戦ができる場所をゼロから作ってみたかった。その想いが原点ですね。
事務所が求める弁護士像、特に企業法務の面について、スキルやマインドの面から具体的にお聞かせいただけますか?
スキルはもちろんですが、それ以上に「マインド」を重視しています。特に、社会の動きに対する感度の高さは不可欠だと思います。
企業というのは、常に動いている「生き物」のようなもので、社会情勢が変われば、良くも悪くも必ず影響を受けます。だから、情報に対する感度が低いと、クライアントが直面している課題の本質を見抜けず、あっという間に置いていかれてしまう。常に社会にアンテナを張っておく。これは、私たちの仕事の、いわば大前提です。
そしてもう一つは、クライアントのビジネスに深くコミットする姿勢です。法律問題だけを切り取って扱うのではなく、クライアントが何を問題だと感じているのか、経営者が何を考えているのかを、肌感覚で分かるレベルまで理解しようとすることが重要だと思います。
クライアントの「伴走者」であるために、特に意識されていることはありますか?
もちろん、法律のプロフェッショナルとしての高い能力は必要です。それがある方は高く評価します。でも、それだけでは不十分なんです。クライアントとの間に本当の意味での信頼関係を築くには、もっと経営の領域に踏み込んでいく姿勢が求められます。
具体的なエピソードなどはありますか?
そうですね…例えば、クライアントから景品表示法に関する質問を受けたとします。その時に、ただ法律的な見解を答えるだけでは、価値提供としては不十分だと思います。その質問の背景にある「クライアントが本当に実現したいこと」を汲み取って、「それなら、こういう方法はどうですか?」と、事業の実情を踏まえた「逆提案」ができるか。常にそこを意識しています。違法なことやリスクが高いことはもちろん「ダメだ」と伝えますが、どうすれば実現できるのか、クライアントのやりたいことに寄り添って別の道を提案できるか。実はあまり自分では「伴走者」という意識でやっていなかったんですが、そういう言葉を使うのならそうなのかもしれません。

最後に、未来の仲間となるみなさんへメッセージをお願いします。
弁護士というのは、本当に自由な職業だと思います。自分の考えや問題意識に沿って、活動や業務を行うことが許されている。だからこそ、自分で自分の限界を決めずに、何か「面白い」と感じることがあったら、どんどん挑戦してみてほしい。私たちも、そうした強い問題意識を持つ方から刺激を受けたいと心から思っています。
私たちの事務所には、幸いなことに多様な専門性を持つ仲間が集まっています。若手が何か新しいチャレンジをしたいと思った時に、気軽に相談できるメンターがいて、その挑戦を後押しする環境があります。管理するためではなく、成長を手助けするための制度です。そうやって一人ひとりが成長し、クライアントに貢献できるようになることが、結果として事務所の理念である「自由・革新・貢献」に繋がっていく。
事務所が社会の中で何か意味のある存在になるために、その未来を一緒に作っていける方と出会えることを楽しみにしています。
Dialogue Part 3
私たちが共に目指す、事務所の未来
Dialogue / Partners
稲村 宥人 弁護士 × 村方 善幸 弁護士Hiroto Inamura × Yoshiyuki Murakata
お互いの弁護士としての「強み」は、どんなところにあると感じていますか?
稲村村方さんの強みは、なんと言ってもそのバランス感覚です。世代や立場に関わらず、先入観を持たずに意見を聞き、頭ごなしに否定せず、正面から議論に向き合ってくださる。それは、事件であっても事務所経営であっても変わりません。ビジネス面では、クライアントから求められたことに全方位で応えられるオールラウンダー。能力が特定の分野に偏りがちな弁護士が多い中で、非常に稀有な存在だと思います。
村方稲村さんは、とにかくよく働く(笑)。そして、自分が「面白い」と思ったことに対する突破力と構想力が素晴らしいですね。彼のすごいところは、いわゆる法律論という「カタい」部分だけでなく、ビジネスの「柔らかい」部分からもしっかりとクライアントに価値提供できる点です。その視点には、私も非常に敬意を持っています。
お二人が目指す、事務所の未来像についてお聞かせください。
村方私は、いたずらに規模を追い求める必要はないと思っていて。大切なのは、事務所の理念。その上で、この事務所に関わってくれた人、それはクライアントも、ここで働く仲間たちも全員ですが、その皆が幸せになれるようにしていきたい。その輪をどこまで広げていけるかが、今後の挑戦だと思っています。
稲村僕も「関わった人が幸せになる」という点には完全に同意です。その上で、理念を実現するためには、ある程度の規模も必要だと考えています。もちろん、身の丈に合わない拡大を目指すわけではありません。ただ、今でも専門性の問題やリソース不足でお断りしているご相談がある。私たちを必要としてくれる人に、きちんと手を差し伸べられる規模になることは、社会のインフラとして求められていることではないかと感じています。最終的には、「ここにコモンズがあってよかった」と、一人でも多くの人に言ってもらえる事務所にしていきたいですね。
最後に、どんな想いを持った方に仲間になってほしいですか?
村方弁護士は、自分の限界を決めず、面白いことに挑戦できる自由な職業です。私たちは、そうした問題意識を持つ方から刺激を受けたいと思っています。多様な専門性を持つ仲間と、互いに成長を手助けしながら、事務所の理念である「自由・革新・貢献」を社会の中で実現していく。その未来を、ぜひ一緒に作っていきたいです。
稲村弁護士という仕事を、ただの法律専門職として画一的に捉えないでもらえればと思います。弁護士は、法律知識を武器に、様々な人を様々な形で助けることができる仕事です。目の前のクライアントを通じて、この社会を少しでも良くしていくんだ、という感覚を共有できる人と働けると、とても嬉しいです。
Be the change that you wish to see in the world. — with Commons
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