スタッフインタビュー
「指示待ち」では終わらない。経験者だからこそ楽しめる、弁護士との連携と「+α」のやりがい。
法律事務スタッフのIさん・Uさんに、日々の仕事の工夫やコモンズでの働き方についてインタビューをしました。
Profiles
プロフィール
Iさん(法律事務 / 主任)
大学卒業後、アルバイトとしてコモンズに入所。2年目に正社員として登用され、10年以上にわたり活躍中。現在は法律事務部と総合事務部の主任を兼務し、2歳のお子さんを育てるママさんスタッフとして時短勤務を行っている。
Uさん(法律事務部 / 入所3年目)
法律事務所での勤務(市民法務)を経て、2023年2月に経験者採用としてコモンズに入所。現在は弁護士の指示のもと、書類作成や証拠資料の収集などを担当。自身の「強み」となる専門分野を見つけるべく奮闘中。
なぜこの事務所を選び、長く働き続けられているのですか?
Uさん:前職は個人の法律事務所でした。弁護士数名に対し事務局は私一人という環境で、分からないことがあっても所内には相談できる相手がいなかったんです。「この処理で合っているのかな」と不安でも、裁判所や知人の弁護士に聞くしかなく…。
「経験豊富な事務の方がいる環境で学びたい」「すぐに相談できる組織で働きたい」と思い、人数の多いコモンズを選びました。入所して3年目になりますが、初めての手続きでも詳しい先輩にすぐ聞ける環境なので、安心して業務に取り組めています。
Iさん:私は事務所創設時に新卒でアルバイトとして入所したあと正社員になって、気づけば10年以上になります。最初は法律知識ゼロからのスタートでした。 長く続いている理由は、一番は「人」ですね。人間関係のストレスがないことが最大の理由です。
また、仕事と家庭のバランスが取りやすいのも大きいです。私は今、時短勤務で2歳の子どもを育てていますが、事務所を出たら仕事のことは考えず、休日はリフレッシュできています 。オンとオフをしっかり切り替えられる環境があるからこそ、長く働けているのだと思います。
業務の体制やフォロー体制について教えてください。
Iさん:現在は、企業法務などを中心に扱う「Bグループ」と、一般民事や家事事件などを中心に扱う「Cグループ」に分かれています。
ただ、グループが違うからといって業務が完全に分断されているわけではありません。「交通事故なら◯◯さん」「管財なら◯◯さん」といったように、分野ごとの得意なスタッフにグループを越えて質問できる空気があります。誰かが休んだ時も、同じグループ内ではチャットで状況が見えるようになっているので、私がタスクを割り振ったり、期限を調整してもらったりしてフォローし合っています。
Uさん:私もCグループ所属ですが、興味のあった「破産管財案件」について、他グループのチャットに入れてもらい、業務を教えてもらったことがあります。
「法律事務のプロ」として、どのような工夫をされていますか?
Iさん:「言われたことだけやる」のではなく、先回りして動くことですね。
例えば、FAXが届いたら弁護士の指示を待つのではなく「受領等の処理を進めておきましょうか?」と提案したり、訴訟提起の話が出たら、言われる前に印紙や郵券の準備を想定しておいたり。
弁護士によって「マメに報告が欲しい人」「ある程度任せてほしい人」などタイプが違うので、それぞれの一番やりやすい方法でサポートするようにしています。
Uさん:私は、弁護士から降りてきた書面の内容まで踏み込んで確認するようにしています。
特に民事保全などのスピード勝負の案件では、裁判所からの補正指示で時間がかからないように、申立書を見て金額の誤りや整合性をチェックし、修正した状態で弁護士に確認を回すように心がけています。「求められたこと+α」を返すことで、手戻りを防ぎ、結果として依頼者の利益に繋がると考えています。
Iさん:最近はAIなどの新しいツール活用も進んでいますよね。
Uさん:そうですね。例えば、裁判所が公開しているPDF形式の書式(ひな形)を、Wordなどの編集しやすい形式に変換するなど、事務作業の効率化に活用したりしています。
形式的な作業にかかる時間を減らして、その分、中身の精査などの付加価値の高い業務に時間を使えるよう工夫しています。
弁護士との関係性はどのようなものですか?
Iさん:結構フラットですよね。
Uさん:そうですね。ワンフロアに全員がいるので物理的な距離も近く、雑談もしますし、たまに仕事終わりに一緒に食事に行くこともありますね。
Iさん:また、新人弁護士さんが入所した際は、私たち事務局が「事務所のルール」や「実務の手順」を教えることも多いです。
上下関係ではなく、一緒に仕事をしていくパートナーのような関係性だと感じています。特に印象に残っているのが、コロナ禍で急遽在宅勤務への切り替えが必要になった時のことで、前例のない事態でしたが、弁護士と事務が一緒になって「どうすれば事務所機能を止めずに運用できるか」を必死に考えました。あの時、試行錯誤しながらもチーム一丸となって乗り越えられた経験は、今の自信にも繋がっていますし、この事務所の「フラットな関係性」を象徴しているなと思います。
Uさん:弁護士との距離が近い分、反応がダイレクトに返ってくることもあって嬉しいですね。
チャットで長文の「ありがとう」が送られてきたり、夜遅くまで対応した翌朝に「昨日はごめんね、助かったよ」と声をかけてもらえたり。依頼者の方から感謝のお手紙をいただいたこともありました。自分の仕事がつながって評価されているんだなという実感があります。
今後の目標を教えてください。
Uさん:今はまだ勉強中の身ですが、何か一つでも「これは私の強みです」と自信を持って言えるような専門分野を見つけたいと思っています。
コモンズには様々な分野のプロフェッショナルがいるので、日々刺激を受けながら知識を吸収しています。
Iさん:新しく立ち上がった「総合事務部」が軌道に乗るように対応していくことです。
主任として、弁護士・事務ともに気持ちよく仕事ができる環境を整えていきたいですね。
応募を考えている方へメッセージをお願いします。
Uさん:「指示待ち」ではなく、自分で考えて動ける方にはとても楽しい職場だと思います。
弁護士からの依頼に対して「+α」で返せた時、信頼関係が深まるのを実感できます。研修機会や新しいツールも積極的に導入されているので、変化を楽しみながら成長意欲を持って働ける方に来ていただきたいです。
Iさん:経験があることはもちろんですが、チームで連携して動くことが多いので、気持ちよくコミュニケーションが取れる方だと嬉しいです。
私自身は産休育休を経て現在時短勤務で働いていますが、ライフステージが変わっても働き続けられる環境は整っています。「もっとスキルアップしたい」「チームで協力して良い仕事をしたい」という方は、ぜひ応募していただきたいです。
入社後のイメージが湧く!職場環境Q&A
残業はどのくらいありますか?繁忙期はありますか?
A. 基本的に残業は少なく、定時退社を推奨しています。 担当する業務のタイミング(申立前や月末など)によっては忙しくなることもありますが、チャットなどを活用して「手伝おうか?」「お願いできる?」と声を掛け合い、サポートし合っています。
子どもの発熱など、急なお休みや早退は相談できますか?
A. はい、相談しやすい環境です。 有給休暇も完全取得を奨励しており、時間単位有休も利用可能です。お互いにフォローし合う体制が整っています。
お昼休みはどのように過ごしていますか?電話当番などはありますか?
A. お昼休憩は固定ではなく、業務の状況にあわせて各々取得しています。 オフィス内の休憩スペースや自席でお弁当を食べたり、外へランチに出かける人もいます。付近にはキッチンカーも来ています。スタッフ同士でタイミングをずらして休憩を取っているため、お昼休みの電話当番などはありません。(※営業時間中の電話対応は、総合事務部を中心に事務スタッフ全員で対応しています)
どのようなITツールを使用していますか?
A. IT活用は積極的に行っています。チャットワークとGoogle Workspaceをベースに、案件管理などで使うデータベースやマニュアル管理ツール、勤怠管理ツールなどを利用しています。最近では業務へのAI活用にも力を入れています。 ツールの使い方は所内で定期的に共有しており、あまり慣れていない方でも「使ってみよう」と思えるようなサポートを行っています。
掃除やお茶出しなどの庶務業務はありますか?
A. はい、あります。 毎朝、始業時にオフィス内の清掃を行ってオフィス環境を整え、気持ちよく業務をスタートさせています。また、来客時のご案内やお茶出しなども事務スタッフが対応します。
服装や髪型、ネイルに規定はありますか?
A. オフィスカジュアルを基準としています。 来客対応や外出(裁判所など)の機会もあるため、清潔感のある服装を推奨しています。ネイルや髪色についても、派手すぎない範囲であれば自由に楽しんでいただけます。
1日のスケジュール
Iさん・Uさんに、それぞれの一日のスケジュールを聞きました。
Iさん(法律事務部 主任)
一日のスケジュール(時短勤務・主任の例)
- 09:00
- 出社・朝礼・タスク確認清掃・朝礼の後、チャットやメールをチェック。その日のタスク確認や、全体への配点(事件の割り振り)状況を確認します。
- 09:30
- 管理者業務主任として、事件配点や一般事務の配点調整、スタッフの日報確認などを行います。
- 10:00
- 実務・外回り準備外回りで提出する書面の準備や、請求書作成、郵便処理など、集中して事務作業を進めます。
- 12:00
- ランチしっかり休憩を取ります。
- 13:00
- 訴訟書類整理担当している事件の記録整理などを行います。
- 14:00
- 事務局内タスク法律事務部・総合事務部の業務調整や業務内容の検討を行います。
- 15:30
- 最終チェック・引き継ぎ配点漏れがないか等のチェックを行い、明日の準備。残るメンバーへの引き継ぎを済ませます。
- 16:00
- 退勤お疲れ様でした!
Uさん(法律事務部 入所3年目)
一日のスケジュール(フルタイム・経験者の例)
- 09:00
- 出社・清掃・朝礼オフィスを整えて、朝礼で一日のスタートを切ります。
- 09:20
- タスク確認・優先順位付け今日やるべきことをリストアップし、優先順位を整理して効率よく進められるよう計画します。
- 09:30
- 実務(期限管理・外回り準備)午前中は集中タイム。外回り依頼の準備や、期限が迫っているもの、急ぎのタスクを優先して処理します。
- 13:00
- ランチお昼休憩。しっかり休んで午後に備えます。
- 14:00
- 実務(書類作成・証拠収集)午前中に終わらなかったタスクや、じっくり取り組む必要のある書類作成などを進めます。
- 16:00
- 夕方のタスク処理外回りから戻ってきた案件の処理や、その日に発生した残りのタスクを片付けていきます。
- 17:45
- 翌日の準備デスク周りを清掃し、明日のタスクを確認。やり残しがないかチェックします。
- 18:00
- 退勤お疲れ様でした!定時で退社します。
Be the change that you wish to see in the world. — with Commons
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