アメリカの大学で一番仲良くなったのは一人のアフリカ系アメリカ人学生だったんですが、彼女と話す中でアフリカへの関心が強くなり、アフリカ、特に開発途上国を支援する現場で働きたいと考えました。彼女は貧しい家庭の出身だったのですが、成績優秀者として奨学金を得て、その後アメリカで弁護士になりました。今でも交流を続けています。
大学を卒業してからは、まずは現場を知りたいと思い、青年海外協力隊員としてアフリカに赴任し、ニジェール共和国で農業協同組合の設立支援などに携わりました。ニジェールではフランス語が公用語なのですが、私はフランス語以外に現地で話されているザルマ語も勉強しました。現地の人たちはみんな心の優しい人達ばかりで本当にお世話になりました。
青年海外協力隊の任期を終えてからは、英語の通訳の仕事がきっかけとなり、あしなが育英会で勤務しました。一方で、ニジェールから帰国してからも、音楽活動を続けていました。
あしなが育英会の仕事も大変やりがいのある仕事で、たくさんのことを学ばせてもらっていたのですが、あしなが育英会を退職して、音楽活動に専念することにしました。